阿部一二三の筋トレ・トレーニング方法 最強金メダリストの身体作り

アスリート
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日本柔道界の“絶対王者”──その名を聞けば、誰もが思い浮かべるのが阿部一二三。
圧倒的なスピードと技のキレ
そして勝負どころでの強靭な精神力で世界の強豪たちを次々となぎ倒してきた。
東京五輪では妹・阿部詩とともに兄妹同日金メダルを達成し
日本中に感動を届けた姿は今も記憶に新しい。
そんな阿部一二三選手の魅力、実績、強さの秘訣、知られざる素顔
そして鋼の肉体はどのように作られたのか、簡潔に紐解きたいと思います。

阿部一二三の筋トレ・トレーニング方法①

柔道

柔道は相手を投げる・抑え込む・関節や絞め技で制する格闘技でありながら
礼儀や精神力の育成も重視される日本発祥の武道。

技の美しさと迫力
スピード感あふれる投げ技や、接近戦の駆け引きは見る人を魅了します。
身体能力と知力の融合
力だけでなく、相手の動きを読む頭脳戦やタイミングも重要。
年齢や体格差を超えて戦えるのも特長です。
「礼に始まり礼に終わる」精神性
勝敗だけでなく、礼儀や尊重の心を大切にする柔道は、心も鍛えられるスポーツです。

柔道の歴史

柔道は、明治時代に嘉納治五郎かのうじごろうによって創始された日本の武道。
12世紀以降に武家社会で発展した「柔術」をベースに
精神修養や礼儀作法を重視し、安全で効果的な体育として確立しました。

柔術の発展
12世紀以降、武家社会で「柔術」が発展。武士同士の組み討ちや護身術として用いられた。

柔道の創始
嘉納治五郎は、柔術の様々な流派を研究し、その良い部分を取り入れ
1882年に「柔道」を創始。講道館を設立。

柔道の普及
柔道は、講道館を拠点に普及が進み、警察や学校教育の場にも導入された。

スポーツとしての発展
1948年に全日本柔道選手権大会が開催され、1949年には全日本柔道連盟が設立。
その後、海外にも普及し、国際柔道連盟(IJF)が1951年に設立された。

オリンピック競技
1964年の東京オリンピックで男子が正式種目として採用され
1992年のバルセロナオリンピックで女子が採用された。

現代の柔道
柔道は現在、世界200か国を超える国々で親しまれ、オリンピック競技としても定着している。

柔道のルール

相手を投げる・抑え込む・関節技・絞め技でポイントを取り
**「一本」**を取れば即勝利。

勝ち方内容
一本(いっぽん)完璧な技で相手を投げる/20秒間抑え込む/関節技や絞め技で相手がギブアップすると勝ち。即試合終了。
技あり(わざあり)一本に近い技を決めたときに与えられるポイント。
2つの「技あり」で「合わせ技一本」=勝利。
優勢勝ち一本がない場合、ポイント(技あり)や指導数の差で勝敗が決まる。

禁止事項(反則)

  • 消極的な戦い方(逃げる・組まない)
  • 相手の帯より下をつかむ(一定ルールあり)
  • 指導(軽い反則)を3回受けると反則負け

試合時間

  • 通常:男子4分/女子4分(延長はゴールデンスコア方式=先にポイントを取った方が勝ち)

柔道は「一本」を狙う攻防が最大の魅力。
勝つためには、技の正確さ・スピード・駆け引き、そして礼儀と精神力が求められます。

阿部一二三

阿部 一二三(あべ ひふみ 1997年 8月9日  )身長167cm 体重66kg
兵庫県神戸市出身。
組み手は右組み。得意技は背負投、袖釣込腰。
兄が一人おり、3歳年下の妹である阿部詩も52kg級で活躍している。
2018年の世界選手権では兄妹同時に世界チャンピオンとなり
2021年開催の東京オリンピックでも同日に兄妹で金メダルを獲得した。

6歳の時にテレビで柔道を見て「かっこいい」と思ったことがきっかけで
兵庫少年こだま会において柔道を始めた。
最初のうちは練習に行きたくないと壁にへばり付いて駄々をこねるなどよく怖がって泣いていたことから
2歳年上の兄も一緒に道場へ付き添っていたが、そのうち泣かなくなると兄は辞めていった。

阿部一二三の戦歴

  • 2017年
    • グランドスラム・パリ 優勝
    • 体重別 優勝
    • 世界選手権 優勝
    • 体重別団体 3位
    • グランドスラム・東京 優勝
  • 2018年
    • グランドスラム・エカテリンブルグ 優勝
    • グランプリ・ザグレブ 3位
    • 世界選手権 優勝
    • 体重別団体 優勝
    • グランドスラム・大阪 2位
  • 2019年
    • 体重別 2位
    • 世界選手権 3位
    • グランドスラム・大阪 優勝
  • 2020年
    • グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
  • 2021年
    • グランドスラム・アンタルヤ 優勝
    • 東京オリンピック 優勝
    • 東京オリンピック混合団体 2位
  • 2022年
    • 体重別 優勝
    • グランドスラム・ブダペスト 優勝
    • 世界選手権 優勝
  • 2023年
    • 世界選手権 優勝
    • グランドスラム・東京 優勝
  • 2024年
    • グランドスラム・アンタルヤ 優勝
    • パリオリンピック 優勝
    • パリオリンピック混合団体 2位
  • 2025年
    • 体重別 3位

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

阿部一二三は、スピードと力強さを兼ね備えた66kg級のエースとして
国内外で数々のタイトルを獲得。
今や日本柔道界を代表する存在。

阿部一二三の学歴

小学校:神戸市立和田岬小学校

  • 6歳から柔道を始める。

中学校:神戸市立生田中学校

  • 中学2年生で全国中学校柔道大会55kg級優勝。
  • 中学3年生では60kg級でオール一本勝ちし、2階級制覇を達成。
  • アジアユースでも優勝を果たしました。

高校:神港学園神港高等学校(兵庫県神戸市)

  • スポーツが盛んな私立高校で、柔道部に所属。
  • 高校時代には全日本カデやインターハイなどで優勝し、国際大会でも活躍。

阿部選手が在籍していた神港学園神港高校では、彼の試合前になると
柔道部の練習が阿部選手に合わせた内容に変更されていたといいます。
具体的には、打ち込みや投げ込みの相手、トレーナーまで
すべてが阿部選手のペースに合わせて調整されていたとのことです。

選手に合わせて指導内容を柔軟に変化させる指導者
一流の選手の周りには優れた指導者が必ず存在します。

大学:日本体育大学(東京都世田谷区)

  • 柔道の名門校で、スポーツ推薦で入学。
  • 大学2年生で世界選手権初優勝、3年生で連覇を達成。

日本体育大学在学中、阿部選手は授業やテストに苦労し
ある先生のもとで1対1の勉強を受けていたと語っています。
授業に出席してもテストに合格しないと単位がもらえない厳しい環境の中
先生の研究室で個別に勉強をさせられた経験があるそうです。
阿部選手は「僕には結構しんどかったです」と当時を振り返っています。

文武両道、この精神が阿部選手に与えた力は
とてつもなく大きな力だと感じます。

阿部一二三の家族

父:阿部浩二さん

  • 職業:消防士
  • 元競泳選手で、国体にも出場経験があります。
  • 柔道経験はありませんが、息子のためにトレーニングメニューを考案し、共に練習に励んでいました。

母:阿部愛さん

  • 職業:喫茶店経営
  • 食事面でのサポートを担当し、栄養バランスを考えた多彩な料理を提供していました。
  • 阿部選手の好きな料理は「ラタトゥイユ」とのことです。

兄:阿部勇一朗さん

  • 職業:国家公務員
  • 柔道経験はありませんが、弟の活躍に刺激を受け、自身も努力を重ねて国家公務員となりました。
  • 阿部選手が柔道を始めた際、兄も一緒に道場に通い、見守り役として支えていました。

妹:阿部詩(うた)さん

  • 職業:女子柔道家
  • 2020年東京オリンピックで兄妹同日金メダルを達成。
  • 兄妹で切磋琢磨しながら、共に成長を遂げています。

父とのトレーニング
小学生時代、父・浩二さんが考案したトレーニングメニュー
(ランニング、階段ダッシュ、メディシンボール投げなど)を共に行い、基礎体力を養いました。
新型コロナウイルスの影響で稽古が制限された際も
父と共に階段ダッシュなどのトレーニングを行い、コンディションを維持しました。

母の食事サポート
母・愛さんは、阿部選手の食事面をサポートし、野菜中心のバランスの取れた料理を提供していました。
試合や計量の際には、母の勧めで赤いパンツを履くというルーティンを取り入れ
精神的な支えとなっていました。

兄との関係
兄・勇一朗さんは、阿部選手が柔道を始めた際に見守り役として道場に通い
弟の成長を支えていました。
高校時代には、兄弟で毎晩コンビニに行き、たわいもない会話を交わすことで
リラックスした時間を共有していました。

妹との切磋琢磨
妹・詩さんとは、兄妹で同じ柔道の道を歩み、互いに刺激を与え合いながら成長しています。
2020年東京オリンピックでは、兄妹揃って金メダルを獲得し、その絆の強さを世界に示しました。

阿部一二三選手の成功の背景には、家族全員の支えと絆があります。
柔道だけでなく、日常生活においても家族との深い関わりが
彼の人間性や競技力の向上に寄与していることが伺えます。

阿部詩

卓越した技術とスピード

阿部詩選手は、鋭い技の切れ味とスピードを兼ね備えたスタイルで知られています。
特に、内股や背負い投げなどの技を得意とし、試合の主導権を握る攻撃的な柔道を展開します。
その技術は、国内外の大会で数々の勝利を収める原動力となっています。

強靭な精神力と集中力

試合中の冷静な判断力と集中力も、阿部選手の大きな魅力です。
プレッシャーのかかる場面でも自分の柔道を貫き
逆境を乗り越える精神力は、多くのファンを魅了しています。

兄妹での歴史的快挙

2021年の東京オリンピックでは、兄・阿部一二三選手と同日に金メダルを獲得し
兄妹での同日金メダルという歴史的快挙を達成しました。
この偉業は、日本中に感動を与え、兄妹で切磋琢磨する姿勢が多くの人々の共感を呼びました。

謙虚で努力を惜しまない姿勢

阿部選手は、常に謙虚な姿勢で柔道に取り組み、日々の練習を大切にしています。
勝利に驕ることなく、次の目標に向かって努力を続ける姿勢は
若い世代のアスリートたちにとって模範となっています。

阿部詩選手のこれらの魅力は
彼女の人間性や競技に対する真摯な姿勢から生まれています。
今後のさらなる活躍が期待される選手です。

阿部一二三の年収

阿部一二三選手の年収は、所属企業からの給与、スポンサー契約料、CM出演料、大会賞金など
複数の収入源から構成されており、推定で1,800万円以上とされています。

所属企業からの給与
阿部選手は、実業団としてパーク24株式会社に所属しています。
同社の2022年の平均年収は約611万円と報告されていますが
阿部選手のようなトップアスリートには特別手当やボーナスが加算される可能性があり
これ以上の収入が見込まれます。

スポンサー契約料
阿部選手は、「エアウィーヴ」や「味の素」などの大手企業とスポンサー契約を結んでいます。
契約金額は公表されていませんが、一般的にトップアスリートのスポンサー契約料は
数百万円から数千万円に上るとされています。

CM出演料
阿部選手は、みずほフィナンシャルグループやJXTGエネルギー、味の素
エアウィーヴなどのCMに出演しています。
CM出演料は1回あたり100万円から1億円と幅がありますが
阿部選手のようなオリンピック金メダリストの場合
1回の出演で数百万円から数千万円の収入があると考えられます。

大会賞金
阿部選手は、世界柔道選手権やグランドスラムなどの国際大会で優勝し賞金を獲得しています。
例えば、2022年のグランドスラム・ブダペスト大会で優勝した際には4000ドル(約52万円)
同年の世界柔道選手権タシケント大会では20000ドル(約260万円)を獲得しました。

阿部一二三の筋トレ・トレーニング方法②

全身のバランスの取れた筋力強化が求められます。
特に、投げ技や組み手、寝技などに対応するために
「パワー」「瞬発力」「持久力」「体幹安定性」が重要です。

柔道に必要な筋トレ(上半身)

懸垂けんすい(プルアップ)
  1. 肩幅より少し広めに両手を開いてバーを握る
  2. 身体をゆっくりと持ち上げる
  3. アゴがバーの上にきたら胸を反らした姿勢をキープする
  4. 身体をゆっくりとおろす

※引き手・組み手の強化、背中・腕の筋力向上
※袖を強く握る力、相手を引きつける力が向上

ベンチプレス
  1. フラット(平らな)ベンチに仰向けになる
  2. 仰向けに寝転がったら、背中がアーチになるように少し反るようにする
※肩甲骨を寄せる意識
  3. バーベルを持つ位置は下ろした時にひじが90度で床と平行になる位置
  4. バーベルをラックから持ち上げてセットする
  5. ゆっくりとバーベルを胸に下ろしていく
  6. 胸まで下ろしたら、バーベルを持ち上げる

※胸筋・三角筋・上腕三頭筋の強化
※押す動作や相手を崩す場面で有効

ダンベルベントオーバーロウ
  1. 肩幅くらいに足を広げ、軽く膝を曲げて立ちます。上体を前に倒し
    胸をしっかり張ります。両手にダンベルを持ちましょう。
  2. 肩甲骨を寄せながら、体を動かさないように肘を曲げていき、脇腹の方へダンベルを引きつけます。
  3. 上げられるところまで上げたら、ゆっくりと肘を伸ばして元の姿勢に戻ります。
  4. この動作を繰り返します。

※広背筋、僧帽筋などの強化
※引き寄せ・保持力の強化に繋がる

柔道に必要な筋トレ(下半身)

スクワット
  1. 足を肩幅よりも少し広めにし、つま先を30°程度外側へ向けて立ちます。両手は前で組みましょう。
  2. 胸を張った姿勢のまま、股関節と膝を曲げて体を下げていきます。お尻を後ろに突き出すように意識します。
  3. 太ももが床と平行の位置まで体を下げたら、股関節と膝を伸ばして元の姿勢に戻ります。
  4. この動作を繰り返します。
バーベルスクワット

1. 足を肩幅程度に開く
2. バーベルを背中に担ぎ、手のひらを前にした状態で持つ
3. 膝がつま先より前に出ないように、ゆっくりと膝を曲げる
4. 膝が90度ほどになったらゆっくりと膝を伸ばす

※大腿四頭筋・ハムストリングス・臀部の強化
※立ち技や相手を持ち上げる動作、体の安定性が向上

ダンベルデッドリフト
  1. 腰幅程度に足を開いて立ちます。
  2. 両手にダンベルを持ち、ダンベルをスネや太ももに沿わせながら股関節と膝を曲げ、体を下していきます。
  3. ダンベルが足首まできたら、スネや太ももに沿わせながら元の姿勢に戻ります。
  4. この動作を繰り返します。

※背筋・ハムストリングス・腰・グリップ力の強化
※全身の連動性を高め、投げ技に必要な瞬発力アップ

ボックスジャンプ
  • 30〜60cmのボックスや段差へ飛び上がる運動。
  • 1度沈み込みそこから素早く飛び上がります。
  • その切り替えのスピードがトレーニング効果を出すために大事です。
  • しっかり腕も振って全身で動くことを意識してください。
  • 10回3セットから。

※爆発的な瞬発力の向上
※技を決める瞬間のスピードや反応力を鍛える

柔道に必要な筋トレ(体幹)

プランク
  1. 前腕部と肘を床につけ、うつ伏せになります。前腕部は平行にし、手は軽く握ります。足は腰幅程度に開き、床につけましょう。
  2. 膝をまっすぐ伸ばしたまま腰を浮かせます。前腕部とつま先で体を支えます。
  3. 体を一直線にし、姿勢をキープします。

※腹筋・背筋・横腹の安定性
※技のバランス、姿勢維持、寝技での安定性を高める

サイドプランク
  1. 横向きになり、手のひらを床につきます。両脚は伸ばして重ねる
  2. 手のひらと足でカラダを支えるようにして床から浮かせる
  3. 30秒を目安に姿勢をキープ
  4. 左右3セット
    ※ 正面から見て、頭・肩・腰・膝・踵(かかと)が一直線になるように姿勢を整え
     カラダ全体に力を入て、姿勢を保つようにしましょう。
メディシンボールスロー
  1. 肩幅に足を広げスクワットの状態を作る。
  2. そこから股関節、膝、足首の三関節を一気に伸展させボールを真上に放り投げる。
  3. 真上に高く投げることを意識する。

※体幹と上半身の連動強化
※回転力・投げるタイミングに必要な爆発力向上

阿部一二三の筋トレ哲学

体幹と瞬発力の強化
阿部選手は、柔道の技術に直結する体幹の安定性と瞬発力を重視しています。
小学生の頃から、父親の指導のもと、メディシンボールを使った体幹トレーニングや
チューブを用いた背負い投げの練習など、実戦に即したトレーニングを行ってきました。

短時間集中型のトレーニング
疲労を蓄積させないよう、短時間で高い集中力を持ってトレーニングに取り組むことを意識しています。
これにより、質の高い練習を継続的に行うことが可能となり、柔道の技術向上にもつながっています。

ウェイトトレーニングは適度にし実戦的な稽古を重視
阿部選手は、筋肉量を増やすためのウェイトトレーニングよりも
実戦的な稽古を重視しています。
これにより、柔道の動きに直結した筋力を養い、試合でのパフォーマンス向上を図っています。

柔道に必要なのは「使える筋肉」
競技特性に合った動きで鍛える。
柔軟性も同時に確保する(ストレッチ)
オーバートレーニングに注意
(高強度のトレーニングは週に2〜3回が目安)

アスリートの体を作る食トレ

アスリートは当然トレーニングを頑張ることが必要です。
それと同じくらい「栄養摂取」が重要な意味を持ちます。
ヒトの身体はヒトが食べたものでできています。
主に高いスピードやパワー発揮が必要な陸上競技選手が、パフォーマンスを高める上で必ず押さえておきたい栄養摂取のポイントを紹介していきます。

炭水化物

三大栄養素の一つである「炭水化物」は、大きく分けて「糖質」「食物繊維」に分けられます。
糖質は激しい運動を行う上で必須のエネルギー源。
糖質は、体内で「グリコーゲン」という物質に変化し、筋肉や肝臓に蓄えられるる。
ヒトの身体では、おおよそ筋肉に1500kcal分、肝臓に500kcal分のグリコーゲンを貯蔵することができるようになっていると研究結果があります(もちろん個体差有り)トレーニングされたアスリートは、このグリコーゲンの貯蔵量が一般人よりも多いと言われています。
また、このグリコーゲンは体内に大容量を貯蔵できない、しかも貯蔵量が減るだけで筋力やパワー、持久性が落ちてしまいます。
なので、試合で高いパフォーマンスを発揮するためにも、より良いトレーニングを行いトレーニング効果を高めるためにも、グリコーゲンの貯蔵量を増やし、維持することが必要
そのためには糖質の摂取が重要になってきます。

グリコーゲンを不足させない!運動量に見合った糖質摂取が重要!

スプリントトレーニングを行う選手は、体重1㎏あたり最低6g以上の確保は必須。
体重60㎏の人であれば、糖質だけで1500kcal前後の摂取が好ましい。
ごはん100g(小盛り1杯)156kcal、糖質35.6gです。
ごはん150g(中盛り1杯)234kcal、糖質53.4g。
ごはん250g(大盛り1杯)390kcal、糖質89.0gです。 ※(小盛り、中盛り、大盛りの量は目安の量)
ごはん1合は、生のお米で150gで、炊くと約330gになります。この場合のカロリーは515kcal、糖質117.5gです。

朝、昼、夜で1合ずつごはんを食べれば1500kcal以上の摂取になる。
食の細い人には信じれないごはん粒の量ですね笑

アスリートの食生活がどれほど大変で重要か痛感します。

※ スプリントトレーニングとは、短時間に全速力で走ることで、筋肉の反応速度や力強さを鍛えるトレーニングです。
陸上競技の短距離種目や、サッカー、野球などのスポーツで効果的に行われます。

タンパク質

タンパク質は筋肉だけでなく、腱や骨、血液などの身体のほぼ全ての組織を作る材料と言っても過言ではありません。 身体を強くし、身体能力の性能を高める上でタンパク質は欠かせない栄養素です。
このタンパク質は、1日体重1kgあたり2g以上は摂るようにしましょう。
運動パフォーマンスを効果的に高めるだけではなく、怪我を防いだり、トレーニングからのリカバリーを促すことにもつながります。
トレーニング後はタンパク質の合成が高まりやすくなっており、プロテインを摂取することで、より筋肉をつきやすくでき、相乗効果を狙えます。  (※諸説有り)
しかし、最も重要なのは1日全体のタンパク質の総摂取量です。
いくらトレーニング直後にプロテインを飲んでいるからといって、全体量が疎かになっていると、肉体能力の向上は見込めません。

※赤身の牛肉100gにおおよそ20gのタンパク質が含まれていると言われています
  詳しくはこちらから
 アミノ酸の種類と働き。 最も必要な栄養素プロテイン。

脂質

脂質は余分な脂肪の増加につながるので、出来るだけ摂取しないようにした方が良いという考えが多いです。
しかし、脂質の摂取を減らしすぎるとパフォーマンス低下に繋がってしまうこともあります。
脂質は、筋肉の増加に関わる「テストステロン」というホルモンの分泌量に関わっています。
このホルモンのレベルを維持するためにも、ある程度の脂質の摂取は必須。
総摂取カロリーの20%は脂質を摂取することが望ましいと言われています。
体重1kgあたり1gが好ましいです、体重60kgの人で60gです。
 ※肉類、魚介類、卵類、乳製品、油、ナッツ類、穀類、これらに多く脂質が含まれている。
  鯖の切り身100gあたりのカロリーは211kcaです。 たんぱく質は20.6g、脂質は16.8g、炭水化物は0.3g含まれています。
ただ、脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持ち、摂りすぎると体脂肪の増加に繋がります。
普段の摂取量をきちんと把握しコントロールするのが重要です。

筋肉量増加、パワーを高めることが優先であれば
消費カロリーよりも摂取カロリーを増やすことが必要
身体の組織の合成が促されるとともに、トレーニングからの回復も早くなります。
計算された食事は、筋力とパワーを効果的に高めることに繋がります。

阿部一二三の食事哲学

阿部一二三選手は、柔道男子66kg級での活躍を支えるため
食事管理に細心の注意を払っています。
彼の食事戦略は、減量期の徹底した自己管理と、日常的な栄養バランスの維持
そして専門家のサポートによって成り立っています。

減量期の食事管理

阿部選手は、試合前の約7週間で8kgの減量を行う際、以下のような食事法を実践しています

  • 1食約500kcalのワンプレートメニュー
    ご飯、肉(約200g)、きのこ、野菜を組み合わせた食事を自炊し、毎日ほぼ同じ内容を摂取。
  • 体調のモニタリング
    同じ食事を続けることで、体調やコンディションの変化を自分で把握しやすくしています。
  • 自炊による管理
    減量中は外食を避け、食材の量や調理法を自分でコントロールすることで
    カロリーと栄養素の管理を徹底しています。
日常の栄養バランス

普段の食生活でも、以下の点に注意を払っています。

  • 野菜や乳製品の積極的な摂取
    ビタミンやカルシウムなどの栄養素を意識的に取り入れています。
  • バランスの良い食事
    たんぱく質、炭水化物、脂質のバランスを考慮し、体調管理を行っています。
  • 計画的な減量
    以前は短期間での急激な減量を行っていましたが
    現在は1か月近くかけて7kg程度をゆっくりと落とす方法に変更し
    筋肉量を維持しながら脂肪を減らすことを目指しています。
専門家との連携

阿部選手は、味の素株式会社の「ビクトリープロジェクト」のサポートを受け
栄養管理を行っています。
このプロジェクトでは、計量が必要な競技に特化した栄養サポートが提供され
阿部選手もその一環として、食事やアミノ酸の摂取計画を立てています。

阿部一二三選手の食事管理は
自己管理能力と専門家のサポートを組み合わせた
科学的かつ実践的なアプローチに基づいています。
これにより、彼は常に最高のコンディションで試合に臨むことができています。

アスリートの体を作る睡眠

睡眠の重要性を示したイラスト

リラックスし、緊張した筋肉を緩め、ダメージが蓄積した筋肉細胞を癒し
修復し、更に強く超回復させる事
これを繰り返し積み重ねることで健康的でしなやかな筋肉が手に入ります。
筋肉を大きくするには適切な負荷と、必要な栄養、そして質の良い睡眠が不可欠です。

睡眠中に分泌される成長ホルモンや男性ホルモンの一種テストステロンなどの働きで筋肉の修復
形成が行われます。
また、脳の情報整理や記憶の強化が行われ、学習能力が向上します。
そして健康の維持に最適し、うつ病や不安障害のメンタルリスクを軽減する。
しっかりとした睡眠時間の確保と質の良い眠りが筋肉成長、頭脳発達、精神の安定に繋がります。

筋肉はトレーニングの最中に成長し大きくなるのではありませんね(笑)

睡眠不足の悪影響

睡眠不足は筋肉や頭脳、心の育成だけではなく、様々な場面で悪影響を及ぼします。
睡眠リズムが乱れると、睡眠に関係するホルモン(メラトニン)が著しく減少します
眠りが極端に浅くなり、体温調節、ホルモン分泌が乱れ、身体の疲労回復が困難になります。
さらに睡眠中に行われる、溜まった脳の情報整理も滞り、ストレスが増加します
これらは日中の耐え難い倦怠感に繋がります。

睡眠不足は本人だけでなく、周りの人に悪影響を与えることは科学的に証明されています
不機嫌なイライラした人には近寄りたくないと思うのは当たり前のことです
これがビジネスの現場ならチームの連携や協力に支障が出ます、信頼関係の崩壊になりかねません。

質の良い睡眠の正解とは?

不眠大国日本と言われるほど、子供から大人までしっかり眠れていないのが現状です
日本の都会の夜は明る過ぎるとか、寝る前のスマホ、ストレス、食生活、騒音、寝具、環境など
原因を上げればキリがありません。
正しい睡眠時間も、年齢によって変わります、季節によってもかなり左右され
もっと言えばその週、その日でも、疲れ具合によって変化すると思います。
人によってはショートスリーパーなどと呼ばれる人もいるほど
効果的な睡眠時間は人それぞれと言えます。

何が正解かは日々の睡眠の結果を見るしかないと考えます
世の中に溢れる、睡眠に良いとされる情報を探し、検証するのが正解だと感じます。

※睡眠に役立つ情報 より良く生きるための基礎=睡眠

阿部一二三の睡眠哲学

阿部一二三選手は、トップアスリートとしてのパフォーマンスを維持するため
睡眠を非常に重要視しています。
彼の睡眠に対する取り組みは、質の高い休息を確保し
翌日のトレーニングや試合で最高のコンディションを保つことを目的としています。

睡眠時間と質の確保
  • 睡眠時間:阿部選手は毎日8〜9時間の睡眠を確保するよう努めています。
    睡眠不足は身体のだるさや集中力の低下を招き、ケガのリスクを高めるため
    十分な睡眠時間を取ることを心掛けています。
  • 昼寝の活用:午前中にハードなトレーニングを行った後、昼食後に昼寝を取り入れ
    身体を休めるようにしています。
    これにより、午後の練習にも集中して取り組むことができます。
寝具へのこだわり
  • ポータブル寝具の持参:遠征先でも自宅と同じ環境で眠れるよう
    ポータブルマットレスや枕を持参しています。
    これにより、睡眠の質を維持し、疲労回復を促進しています。
  • 寝具の選定:自身の体に合ったマットレスや枕を選ぶことで
    睡眠中の快適さを追求しています。
    これにより、翌日のパフォーマンス向上につなげています。
就寝前の習慣
  • ブルーライトの回避:就寝前には携帯電話を見ないようにし
    ベッドに入ったら目をつぶって寝ることを意識しています。
    これにより、ブルーライトの刺激を避け、スムーズな入眠を促しています。

阿部一二三選手の睡眠に対する取り組みは、質の高い休息を確保することで
日々のトレーニングや試合で最高のパフォーマンスを
発揮するための重要な要素となっています。
彼の睡眠習慣は、アスリートとしての成功を支える基盤の一つと言えるでしょう。

阿部一二三の筋トレ・トレーニング方法・世界最強の秘訣まとめ

阿部一二三選手が世界トップクラスの柔道家として活躍し続ける理由には
彼自身の才能だけでなく、日々の努力や環境、精神的な強さなど多くの要素が関係しています。

1. 圧倒的な技術力とスピード
  • 得意技である「背負い投げ」や「内股」など、鋭く正確な技を高速で繰り出す。
  • 試合の序盤から主導権を握る「攻めの柔道」が特徴。
  • 相手の動きを読む判断力にも優れ、試合運びが非常に巧み。
2. 日々の鍛錬とフィジカルトレーニング
  • 小学生時代から父親と共に行ってきた厳しい体力トレーニング(坂道ダッシュ、階段登りなど)。
  • パワーだけでなく、瞬発力とスタミナのバランスも優れている。
  • ケガ予防のための体づくりにも重点を置いている。
3. 勝負強さとメンタルの強さ
  • 大舞台でも緊張に左右されず、自分の柔道を貫く精神力。
  • 東京オリンピックなどプレッシャーのかかる場面でこそ強さを発揮。
  • ミスしてもすぐに立て直す「切り替えの早さ」も際立っている。
4. 食事・睡眠など生活習慣の徹底
  • 母親のサポートによる食事管理が彼の基礎となり、独自の食管理術が確立している。
  • 自分のリズムを大事にし、質の高い睡眠を確保することで心身の回復に努めている。
5. 家族の支えと兄妹の存在
  • 父のトレーニング支援、母の栄養管理、兄の応援、妹・阿部詩選手との切磋琢磨。
  • 家族の存在が阿部選手の精神的な土台を支えている。
6. 環境と指導者に恵まれた育成歴
  • 神港学園、日本体育大学といった柔道強豪校での徹底した指導。
  • 勝つために周囲が支援し、一人で戦っているのではない環境があった。

阿部一二三選手の強さは、「才能 × 努力 × 環境 × 精神力」のすべてがそろっていることにあります。
ただ強いだけでなく、努力を惜しまない姿勢や周囲への感謝の気持ちも
彼が長く第一線で活躍できる理由のひとつです。

彼の人間性と、積み重ねられた努力の日々にリスペクトを。
そして更なる活躍を応援し願っています。

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