唯一無二のテニスプレイヤー 大坂なおみの筋トレ・トレーニング方法

アスリート
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日本を代表する女子プロテニスプレイヤー。
1997年10月16日生まれ、身長180cmの恵まれた体格を持ち
パワフルなサーブと強烈なストロークを武器に、世界のトッププレイヤーとして活躍しています。

2018年の全米オープンで四大大会初優勝を果たし
その後も全豪オープン(2019年、2021年)を制覇するなど
数々の輝かしい成績を残しています。
メンタル面の強さと粘り強いプレーで、試合の流れを自分のものにする姿は
多くのテニスファンを魅了しています。

また、アスリートとしてだけでなく、社会問題への積極的な発言や
慈善活動にも取り組んでおり、グローバルな影響力を持つ存在。
そのチャーミングな笑顔と自然体な人柄は、テニス界のみならず、スポーツ界全体から愛されています。

彼女のしなやかな肉体、テニスに必要な筋トレ、芯のある精神力、育った環境
その存在はどのように作られたのか、簡潔に紐解きたいと思います。

大坂なおみの筋トレ・トレーニング①

テニス

テニスは、頭脳と体力の両方を駆使して楽しめるスポーツです。
相手との駆け引きや戦略を考えながら、瞬発力や持久力を発揮して戦うのが特徴です。
シングルスでもダブルスでも楽しめるので
個人競技としてもチームプレーとしても魅力があります。
さらに、年齢や性別を問わず幅広い層が楽しめるスポーツで
健康維持やコミニケーションを目的としても効果を発揮する優れたスポーツ。

テニスの歴史

テニスの歴史は古く、中世ヨーロッパにルーツを持ち
現代の形になるまでにさまざまな変遷をたどりました。

起源(中世ヨーロッパ)
テニスの起源は12世紀頃のフランスにさかのぼるといわれています。
当初は「ジュ・ド・ポーム(Jeu de Paume)」と呼ばれ
手のひら(パーム)でボールを打ち合うゲームでした。
このゲームが修道院で盛んに行われ、やがて手の代わりにグローブ、ラケットを使うようになりました。

コートテニス(リアルテニス)
14世紀頃、フランスやイギリスの貴族の間で「リアルテニス(Real Tennis)」
という形式が確立しました。
石造りの室内コートでプレーされ、複雑なルールと戦略性のあるゲームとして人気を博しました。
現在も一部で愛好者がいます。

モダンテニスの誕生
1874年、イギリスのウォルター・ウィングフィールド大尉が
芝生の上で行う「スフェリスティケ(Sphairistike)」というゲームを考案し
これが現代のローンテニスの原型となりました。
翌1877年には、第1回ウィンブルドン選手権(現存する世界最古のテニストーナメント)が開催され
ルールが徐々に統一されていきました。

世界への普及
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、テニスはイギリスの植民地を通じて世界中に広がりました。
特に、アメリカ、フランス、オーストラリアなどでも人気を博し、
現在のグランドスラム(全豪・全仏・ウィンブルドン・全米)が確立しました。

プロ化とオープン化
1968年、「オープン化(Open Era)」により、アマチュアとプロの垣根がなくなり
誰でも4大大会に出場できるようになりました。
これによりテニスの競技レベルは飛躍的に向上し
現在のように世界中のトッププレーヤーがグランドスラムで競い合うスタイルが確立しました。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

テニスは中世ヨーロッパの修道院から生まれ
貴族の遊びとして発展し
現在では世界中で親しまれるスポーツになりました。
その奥深い歴史が、テニスをより魅力的にしている。

テニスのルール

試合の進め方
  • シングルス(1対1)または ダブルス(2対2)で行う。
  • サービス(サーブ)から試合が始まり、相手のコートにボールを打ち込む。
① ゲームの流れ
  • サーブ:サーバーはベースラインの後方から、対角線のサービスボックスにボールを打つ。
  • ラリー:サーブが入るとラリー(打ち合い)が開始。
    相手のコートにボールを打ち返し、相手が打ち返せなければポイント獲得。
  • アウト:コートの外にボールが落ちたら相手のポイントになる。
  • ネット:打球がネットに引っかかったら相手のポイント。
② 得点の数え方(テニス特有の呼び方)
  • 0点:ラブ (Love)
  • 1点:15
  • 2点:30
  • 3点:40
  • 4点目でゲームを取る(ただし、デュースの場合は2点連続で取る必要あり)。
  • 6ゲーム先取で1セット。
  • 2セット(女子)または3セット(男子)先取で勝利(グランドスラムでは男子は3セット先取)。
③ デュースとアドバンテージ
  • 40-40になるとデュース。
  • デュース後は1ポイント取るとアドバンテージ(AD)。
  • その後もう1ポイント取るとゲーム獲得、取られると再びデュース。
④ コートの種類
  • ハードコート

一般的にアクリル樹脂やポリウレタンなどで舗装されたコート。
表面が硬く、バウンドが安定しているため、攻撃的なプレーやパワープレーがしやすい。
グランドスラムでは、全豪オープンと全米オープンがこのハードコートを採用。

  • クレーコート

土(クレー)を使ったコートで、赤土が多い(特にフランスの全仏オープン)。
ボールがバウンドした際にスピードが落ち、高く跳ねる。
スライディング(滑るようにステップを踏む)技術が必要。

  • グラスコート

天然芝(または人工芝)を使用したコート。
最も古い伝統を持つコートで、ウィンブルドンが代表的。
ボールが弾力が低く滑りやすく、バウンドが不規則になりやすい。

テニスは、サービス、ラリー、得点の繰り返しで進み
駆け引きと技術が楽しめるスポーツ
トップクラスの選手の試合はプレースタイルに人間性が
色濃く反映されたものがあり、その背景も楽しめます。

大坂なおみ

大坂 なおみ(おおさか なおみ : Naomi Osaka 1997年10月16日 )
大阪府大阪市中央区出身の女子プロテニス選手
身長 180cm 体重 75kg 利き手 右 バックハンド 両手打ち

決勝でセリーナ・ウィリアムズを破り
日本人初のグランドスラムシングルス優勝を達成。
その後の会見は今も記憶に残る。

しなやかな肉体美
一目するだけで理解できる
鍛えられた身体。

彼女の個性は活動の幅を広げる。
唯一無二の存在。

大坂なおみの凄さ

身長:約180cm
女子テニス選手の中でも長身の部類に入り
強いサーブや高い打点でのショットが打てるのが特徴です。

体格:筋肉質でパワフル
下半身と体幹が特にしっかりしており、爆発的なフットワークと強い打球を生み出します。

リーチが長い
身長の高さを生かした長いリーチで、遠いボールにも対応可能です。

ビッグサーブ
時速190kmを超えるパワフルなサーブで、サービスエースを多く取れるのが最大の武器です。
リターンゲームで相手にプレッシャーをかけます。

攻撃的なベースラインプレー
強烈なフォアハンドとバックハンドで、相手をコートの外に追い出して主導権を握ります。
特にフォアハンドの打点が高く、角度をつけて打ち抜くショットは世界トップクラスです。

ストロークの安定感
速いテンポでも崩れにくく、深いボールを打ち続けて相手を追い詰めます。
ディフェンスでもパワー負けせず、ラリー戦でも競り勝つ粘り強さがあります。

メンタルの強さと攻撃性
勝負所では積極的にポイントを取りに行く攻めの姿勢が特徴で
ビッグマッチでも冷静さと勝負強さを発揮します。

大坂なおみ選手は、恵まれた体格とパワフルなショットを武器に
攻撃的かつダイナミックなテニスを展開する選手です。
特にサーブとフォアハンドの破壊力は女子テニス界でもトップクラスであり
そのパワーと安定感が彼女の最大の魅力といえます。

大坂なおみの戦歴

大坂なおみ選手は、2013年にプロデビューして以来
世界のトッププレーヤーとして活躍してきました。

グランドスラム優勝歴(シングルス)
  • 2018年 全米オープン:決勝でセリーナ・ウィリアムズを破り
    日本人初のグランドスラムシングルス優勝を達成。
  • 2019年 全豪オープン:連続グランドスラム優勝を果たし、世界ランキング1位に到達。
  • 2020年 全米オープン:2年ぶりに全米で優勝。
  • 2021年 全豪オープン:2度目の全豪制覇。
主なキャリア成績(2025年5月時点)
  • 生涯成績:304勝172敗
  • ツアー優勝回数(シングルス):7回
  • 最高世界ランキング:1位(2019年)
  • 生涯獲得賞金:22,500,993ドル
  • 2025年シーズン成績:17勝6敗
  • 2025年シーズン獲得賞金:453,830ドル
近年の主な大会成績(2024〜2025年)
  • 2024年1月:ブリスベン国際でツアー復帰。
  • 2024年全豪オープン:3回戦進出。
  • 2024年全仏オープン:2回戦敗退。
  • 2024年ウィンブルドン:2回戦敗退。
  • 2024年全米オープン:2回戦敗退。
  • 2025年5月:WTA125大会「サン・マロ・オープン」で優勝。
  • 2025年全仏オープン:1回戦でパウラ・バドサに敗退。

大坂選手は、2023年7月に第一子を出産し2024年にツアー復帰。
復帰後は徐々に調子を取り戻し
2025年シーズンではクレーコートでの初優勝を含む好成績を収めています。
今後のグランドスラム大会での活躍が期待されます。

大坂なおみの年収

2025年現在、大坂なおみ選手の年収は、テニスの賞金やスポンサー契約
ビジネス活動などを含めて、約1,200万ドル(約18億円)と推定されています。
これは、彼女のキャリアの中では比較的控えめな数字であり
2021年の約6,000万ドル(約66億円)という過去最高の年収からは減少しています。

  • テニス賞金:2025年のツアー復帰後、サン・マロ・オープンでの優勝などにより
    約45万ドル(約6,500万円)を獲得しています。
  • スポンサー契約:ナイキ、ヨネックス、日産、日清食品、マスターカード、ルイ・ヴィトンなど
    複数の企業と契約を継続しており、これらのスポンサー収入が年収の大部分を占めています。
  • ビジネス活動:スキンケアブランド「KINLÒ」の共同創設者としての収益も含まれています。
年度推定年収(ドル)主な要因
2021約6,000万ドルグランドスラム優勝、スポンサー契約の増加
2023約4,000万ドル出産による活動休止
2025約1,200万ドルツアー復帰後の成績とスポンサー収入

やはりトップの選手は収入がえぐい
これぞスポーツドリーム。

大坂なおみの家族

父:レオナルド・フランソワ(Leonard Francois)
ハイチ出身のアメリカ人。
元英語教師であり、テニス未経験ながら娘たちにテニスを教えました。
ウィリアムズ姉妹の父親の教育法を参考に、娘たちをプロテニス選手に育てることを目指しました。

母:大坂 環(おおさか たまき)
北海道根室市。英語教師。
厳格な父親の反対を押し切り、レオナルドさんと結婚。
家族でアメリカに移住し、経済的に厳しい中でも娘たちのテニス活動を支えました。

大坂 まり(Mari Osaka)
1996年生まれ。元プロテニス選手。
妹のなおみ選手と共にテニスを学び、プロとしても活動していました。


ハイチでの活動
父レオナルドさんは、ハイチに幼稚園や学校を設立し
地域の子供たちの教育支援を行っています。
このプロジェクトは、家族全体で取り組んでいる重要な活動の一つです。

文化的背景
大坂なおみ選手は、ハイチ系アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた多文化的な背景を持ち
テニスの才能を家族と共に育んできました。
家族の支えと努力が、彼女の成功の礎となっています。

大坂なおみ選手の家族は、多文化的な背景と強い絆で結ばれており
彼女のテニスキャリアにおいて欠かせない存在です。
家族の支えがあったからこそ、世界的なアスリートとしての成功を収めることができたと言えるでしょう。

大坂なおみ出産

大坂なおみ選手は、法的な婚姻関係にはありません。
しかし、過去にはアメリカ人ラッパーのコーデー(Cordae)さんと事実婚の関係にあり
2023年7月には第一子となる女の子「シャイ(Shai)」ちゃんを出産しました。

シャイちゃん
2023年7月11日、アメリカで誕生。
「シャイ(Shai)」という名前は、コーデーさんがイベントで発表しました。
アメリカで生まれたため、アメリカ国籍を取得。
母親が日本国籍のため、日本国籍も取得可能であり、現在は二重国籍の状態です。

大坂選手とコーデーさんは、結婚はしていないものの、事実婚の関係にありました。
しかし、2023年秋頃から関係に変化が見られました。
大坂選手のインスタグラムからコーデーさんとの写真が削除され
SNSの相互フォローも解除されました。
また、大坂選手が「ただ一緒に夕日を眺めてくれる人が欲しいな」とXで投稿するなど
意味深な発言が注目されました。
これらのことから、二人は破局したと考えられています。

大坂なおみの現在

大坂なおみ選手は、母親としての生活とテニス選手としてのキャリアを両立させています。
出産後のインタビューでは、「娘に世界を見せたい。娘のためにプレーしたい」と語っており
母親としての強い意志が感じられます。
また、2024年にはツアーに復帰し、2025年シーズンではクレーコートでの初優勝を果たすなど
競技でも好成績を収めています。

大坂なおみ選手は、結婚という形にとらわれず
自身の価値観やライフスタイルを大切にしながら
母親として、そしてトップアスリートとしての道を歩んでいます。
今後の活躍にも注目が集まります。

大坂なおみの活動(アイデンティティー)

大坂なおみ選手は、テニスの枠を超えて多岐にわたる分野で積極的に活動しています。
その取り組みは、ビジネス、社会貢献、メンタルヘルス啓発
環境問題への関心など、多方面に広がっています。

ビジネスと起業家活動
  • スキンケアブランド「KINLÒ」
    大坂なおみ選手は、自身の経験をもとに
    特に有色人種の肌を紫外線から守ることを目的としたスキンケアブランド
    「KINLÒ」を立ち上げました。
    このブランドは、健康的なライフスタイルをサポートする製品を提供しています。
  • メディア会社「Hana Kuma」
    2022年、バスケットボール選手のレブロン・ジェームズと共同で
    文化的多様性や社会問題をテーマにしたストーリーを発信するメディア会社
    「Hana Kuma」を設立しました。
    この会社は、世界中の多様な声を届けることを目指しています。
  • タレントエージェンシー「EVOLVE」
    大坂選手は、アスリートやクリエイターのキャリア支援を目的としたタレントエージェンシー
    「EVOLVE」を設立し、次世代の才能をサポートしています。
社会貢献とアクティビズム
  • 「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」
    ナイキおよびローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団と協力し
    女の子たちがスポーツを通じて自信を持ち
    リーダーシップを育むことを目的としたプログラム「プレー・アカデミー」を設立しました。
    この取り組みは、スポーツを通じたジェンダー平等の推進を目指しています。
  • 人種差別への抗議活動
    2020年の全米オープンでは
    警察の暴力で命を落とした黒人被害者の名前が書かれたマスクを着用し
    社会的なメッセージを発信しました。
    また、準決勝の試合をボイコットするなど、スポーツを通じた社会正義の訴えを行っています。
メンタルヘルスの啓発
  • メンタルヘルスへの取り組み
    自身のうつ病との闘いを公表し、メンタルヘルスの重要性を訴えています。
    化粧品ブランド「メイベリン」とのパートナーシップを通じて
    若者やマイノリティのメンタルヘルス支援活動を展開しています。
環境問題への関心
  • 環境問題への取り組み
    パナソニックとのインタビューで、環境問題への関心を示し
    持続可能な社会の実現に向けた意識を高める活動にも参加しています。

大坂なおみ選手は、スポーツ界だけでなく、ビジネス、社会貢献、メンタルヘルス
環境問題など、多方面で影響力を持つ存在として活躍しています。
彼女の多彩な取り組みは、世界中の人々にインスピレーションを与え続けています。

大坂なおみ選手は、スポーツ界だけでなく、ビジネス、社会貢献
メンタルヘルス、環境問題など、多方面で影響力を持つ存在として活躍しています。
彼女の多彩な取り組みは、世界中の人々にインスピレーションを与え続けています。

大坂なおみの筋トレ・トレーニング②

テニスに必要な筋トレは、パワー、持久力、俊敏性、バランス、柔軟性など
テニス特有の動きに対応できるようにすることがポイントです。

テニスに必要な筋トレ(下半身)

下半身(瞬発力・安定性)

スクワット
  1. 足を肩幅よりも少し広めにし、つま先を30°程度外側へ向けて立ちます。両手は前で組みましょう。
  2. 胸を張った姿勢のまま、股関節と膝を曲げて体を下げていきます。お尻を後ろに突き出すように意識します。
  3. 太ももが床と平行の位置まで体を下げたら、股関節と膝を伸ばして元の姿勢に戻ります。
  4. この動作を繰り返します。

※テニスのストップ&ゴーやダッシュ、ストローク時の下半身強化に。

スプリットジャンプ
  1. 手は腰に添え、足を前後に開き後ろ足の膝が地面に近づくよう下ろします。
  2. そこからジャンプしつつ左右の足を入れ替えます。
  3. 上半身が前後左右に倒れないようまっすぐ保つよう意識する。
  4. 左右それぞれ10回3セットから。
    ※空中で体がブレないように意識すること。

※テニスのストップ&ゴーやダッシュ、ストローク時の下半身強化に。

フロントランジ
  1. 足を肩幅に開いて立ち、両手を腰に置きます。
  2. 片足を大きく前に踏み込み、膝を曲げて腰を落とします。
  3. 前足の膝がつま先より前に出ないように注意し、後ろ足の膝は床と平行になるようにします。
  4. 前足の筋肉を使って、元の姿勢に戻ります。
  5. 左右の足を交互に行います。

※サイドステップやラリー中のフットワーク強化に。

サイドランジ
  1. 直立し、背筋を伸ばす。
  2. 片足を大きく横に踏み出し、踏み出した側の膝が90度になるまで
    お尻を後ろに引いて股関節を曲げる。
  3. 元の姿勢に戻る。
  4. 左右交互に繰り返す。

※サイドステップやラリー中のフットワーク強化に。

カーフレイズ
  1. 腰幅程度に足を開いて立ちます。
  2. かかとを地面から浮かせ、つま先立ちになります。
  3. 上げられるところまで上げたら、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
  4. この動作を繰り返します。

※素早いダッシュや方向転換のためのふくらはぎの強化。

テニスに必要な筋トレ(体幹)

体幹(バランス・安定性)

プランク
  1. 前腕部と肘を床につけ、うつ伏せになります。前腕部は平行にし、手は軽く握ります。足は腰幅程度に開き、床につけましょう。
  2. 膝をまっすぐ伸ばしたまま腰を浮かせます。前腕部とつま先で体を支えます。
  3. 体を一直線にし、姿勢をキープします。

※ストロークやサーブの際の体幹安定化に。

サイドプランク
  1. 横向きになり、手のひらを床につきます。両脚は伸ばして重ねる
  2. 手のひらと足でカラダを支えるようにして床から浮かせる
  3. 30秒を目安に姿勢をキープ
  4. 左右3セット
    ※ 正面から見て、頭・肩・腰・膝・踵(かかと)が一直線になるように姿勢を整え
    カラダ全体に力を入れて、姿勢を保つようにしましょう。

※ストロークやサーブの際の体幹安定化に。

メディシンボールツイスト
  1. 床に座り、胸の前でメディシンボールを持つ
  2. 膝を90度に曲げ、上体をやや後傾させる
  3. 腹筋に力を入れた体勢のまま上体をリズムよくひねる
    ※腕だけでなく上体をしっかりひねる。
    ※瞬発力アップにも効果が期待できる。

※体の回旋動作を支える腹斜筋強化。

ヒップリフト
  1. 仰向けに寝ます。膝を90度に曲げて立て、両腕は体の横で床につき支えます。
  2. 肩・腰・膝が一直線になるように、床からお尻を持ち上げていきます。
  3. 肩から膝までが一直線になったら、しっかりお尻を締めるように意識したまま、姿勢をキープします。

※骨盤の安定と下半身の連動性向上。

テニスに必要な筋トレ(上半身)

上半身(パワー・コントロール)

プッシュアップ
  1. 肩幅の真下に手を置く
  2. 体幹をまっすぐにし、腹筋を意識する
  3. 肘を曲げて胸を床につけ、体を持ち上げる
  4. 肘関節を曲げて体を地面に付かない程度まで下げる

※ストローク時の押し出す力の強化。

プルアップ(懸垂けんすい
  1. 肩幅より少し広めに両手を開いてバーを握る
  2. 身体をゆっくりと持ち上げる
  3. アゴがバーの上にきたら胸を反らした姿勢をキープする
  4. 身体をゆっくりとおろす

※背中・肩甲骨周りの強化で安定したスイングに。

メディシンボールスラム
  1. メディシンボールを両手で持ち、頭上まで持ち上げます。
  2. 力を込めて床に向かってボールを叩きつけます。
  3. ボールを拾い、繰り返します。

サーブやスマッシュの爆発的なパワー強化。
全身の筋力アップに加え、特に体幹と肩、腕の強化に効果的です。 ストレス解消にもなります!

テニスに必要な筋トレ(アジリティ・敏捷性びんしょうせい

向きを急に変えたり、変化に素早く反応する動きを調整する力
調整力が向上することにより神経系の機能が備わっていきます。

ラダートレーニング(クイックラン)
  • 基本的な縦のラン、できるだけ早く走る
  • 足先を早く動かそうとするのではなく、膝を早く動かすようにする
  • 膝を高く上げるのではなく、早く振り下ろすという意識で
  • つま先でストップがかからないように注意。

※敏捷性、スピード、アジリティなどの運動能力向上に効果的です。
体幹を鍛え、バランス感覚を向上させます。
ウォーミングアップやリハビリにも活用できます。

トレーニング用ラダー、ハシゴ状のトレーニング器具のことです。
特に、敏捷性、スピード、アジリティなどの運動能力を向上させるために使用されます。
主にサッカー、テニス、野球、バスケットボールなどのスポーツで活用されています。
クイックランを以外に数種類のトレーニング方法があります。

サーキットトレーニング


数種類の筋力トレーニング(無酸素運動)と有酸素運動を交互に繰り返すトレーニングです。
筋トレと有酸素運動の組み合わせなので、コンバインドトレーニングともいいます。
筋トレを30秒ほど行ったら、次に30秒ほどの有酸素運動を行い
ふたたび別の筋トレに移るというサイクルを繰り返します。

プロのアスリートは想像を絶するタフネス。
複数組み合わされた地獄のサーキットトレーニングを
日々積み重ねています。

大坂なおみのトレーナー

大坂なおみ選手の専属トレーナーは、中村豊(なかむら・ゆたか)氏。
彼は2020年6月に大坂選手のトレーナーに就任し、わずか2か月で彼女を再生させ
全米オープンと全豪オープンの連続優勝に貢献しました。

経歴:1972年生まれ。高校卒業後にアメリカへテニス留学し
カリフォルニア州チャップマン大学で運動生理学とスポーツサイエンスを学びました。
1998年にサドルブルック・テニスアカデミーのトレーニングコーチに就任し
2000年にはジェニファー・カプリアティ選手のトレーナーとして彼女を世界No.1に導きました。
その後、錦織圭選手やマリア・シャラポワ選手など、数多くのトップアスリートを指導してきました。

指導方針:中村氏は、アスリートがベストパフォーマンスを発揮するためには
「トレーニング」「リカバリー」「栄養」の3要素が最も重要であると提唱しています。
彼はこれらの要素をバランスよく取り入れることで、心身ともに健康な状態を維持し
持続可能なパフォーマンス向上を目指しています。

中村トレーナーは、大坂選手のために
筋力強化と柔軟性向上を同時に図るトレーニングを導入しています。
その一例が「フロントランジ」「サイドランジ」「リバースランジ」です。
太ももやお尻の筋肉を鍛えつつ、股関節の可動域を広げる。
このトレーニングは、下半身の筋力強化だけでなく
股関節の柔軟性向上や体幹の安定性を高める効果があります。
また、正しいフォームで行うことで、膝や腰への負担を軽減し
安全にトレーニングを行うことができます。

中村トレーナーの指導のもと、大坂なおみ選手は
筋力、柔軟性、体幹のバランスを重視したトレーニングを実践しています。
これにより、彼女はパワフルなプレーとしなやかな動きを両立させ
世界のトッププレーヤーとしての地位を確立しています。

アスリートの体を作る食トレ

アスリートは当然トレーニングを頑張ることが必要です。
それと同じくらい「栄養摂取」が重要な意味を持ちます。
ヒトの身体はヒトが食べたものでできています。
主に高いスピードやパワー発揮が必要な陸上競技選手が
パフォーマンスを高める上で必ず押さえておきたい栄養摂取のポイントを紹介していきます。

炭水化物

三大栄養素の一つである「炭水化物」は、大きく分けて「糖質」「食物繊維」に分けられます。
糖質は激しい運動を行う上で必須のエネルギー源。
糖質は、体内で「グリコーゲン」という物質に変化し、筋肉や肝臓に蓄えられるる。
ヒトの身体では、おおよそ筋肉に1500kcal分、肝臓に500kcal分のグリコーゲンを貯蔵することができるようになっていると研究結果があります(もちろん個体差有り)トレーニングされたアスリートは、このグリコーゲンの貯蔵量が一般人よりも多いと言われています。
また、このグリコーゲンは体内に大容量を貯蔵できない、しかも貯蔵量が減るだけで筋力やパワー、持久性が落ちてしまいます。
なので、試合で高いパフォーマンスを発揮するためにも、より良いトレーニングを行いトレーニング効果を高めるためにも、グリコーゲンの貯蔵量を増やし、維持することが必要
そのためには糖質の摂取が重要になってきます。

グリコーゲンを不足させない!運動量に見合った糖質摂取が重要!

スプリントトレーニングを行う選手は、体重1㎏あたり最低6g以上の確保は必須。
体重60㎏の人であれば、糖質だけで1500kcal前後の摂取が好ましい。
ごはん100g(小盛り1杯)156kcal、糖質35.6gです。
ごはん150g(中盛り1杯)234kcal、糖質53.4g。
ごはん250g(大盛り1杯)390kcal、糖質89.0gです。 ※(小盛り、中盛り、大盛りの量は目安の量)
ごはん1合は、生のお米で150gで、炊くと約330gになります。この場合のカロリーは515kcal、糖質117.5gです。

※ スプリントトレーニングとは、短時間に全速力で走ることで、筋肉の反応速度や力強さを鍛えるトレーニングです。
陸上競技の短距離種目や、サッカー、野球などのスポーツで効果的に行われます。

タンパク質

タンパク質は筋肉だけでなく、腱や骨、血液などの身体のほぼ全ての組織を作る材料と言っても過言ではありません。 身体を強くし、身体能力の性能を高める上でタンパク質は欠かせない栄養素です。
このタンパク質は、1日体重1kgあたり2g以上は摂るようにしましょう。
運動パフォーマンスを効果的に高めるだけではなく、怪我を防いだり、トレーニングからのリカバリーを促すことにもつながります。
トレーニング後はタンパク質の合成が高まりやすくなっており、プロテインを摂取することで、より筋肉をつきやすくでき、相乗効果を狙えます。  (※諸説有り)
しかし、最も重要なのは1日全体のタンパク質の総摂取量です。
いくらトレーニング直後にプロテインを飲んでいるからといって、全体量が疎かになっていると、肉体能力の向上は見込めません。

※赤身の牛肉100gにおおよそ20gのタンパク質が含まれていると言われています
  詳しくはこちらから
 アミノ酸の種類と働き。 最も必要な栄養素プロテイン。

脂質

脂質は余分な脂肪の増加につながるので、出来るだけ摂取しないようにした方が良いという考えが多いです。
しかし、脂質の摂取を減らしすぎるとパフォーマンス低下に繋がってしまうこともあります。
脂質は、筋肉の増加に関わる「テストステロン」というホルモンの分泌量に関わっています。
このホルモンのレベルを維持するためにも、ある程度の脂質の摂取は必須。
総摂取カロリーの20%は脂質を摂取することが望ましいと言われています。
体重1kgあたり1gが好ましいです、体重60kgの人で60gです。
 ※肉類、魚介類、卵類、乳製品、油、ナッツ類、穀類、これらに多く脂質が含まれている。
  鯖の切り身100gあたりのカロリーは211kcaです。
  たんぱく質は20.6g、脂質は16.8g、炭水化物は0.3g含まれています。

ただ、脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持ち、摂りすぎると体脂肪の増加に繋がります。 
普段の摂取量をきちんと把握しコントロールするのが重要です。

大坂なおみの食事哲学

パフォーマンス維持と健康管理のために食事管理をとても重要視しています。

バランスの良い食事
炭水化物、たんぱく質、脂質のバランスを重視しており
特に試合期はエネルギー源となる炭水化物をしっかり摂取しています。
例)玄米、全粒粉パン、パスタ。
筋肉修復や免疫力維持のため
高たんぱく質の食事(鶏肉、魚、大豆製品など)を心がけています。

水分補給
長時間の試合やトレーニング中に脱水症状を防ぐため
こまめな水分補給を徹底しています。
スポーツドリンク、ココナッツウォーターなどで電解質補給も意識。

リカバリー食
試合や練習後のリカバリーミールとして
たんぱく質と炭水化物をバランスよく摂ることを大切にしています。
例)チキンサンドイッチ、シリアルとヨーグルト、プロテインスムージー。

サプリメントの活用
必要に応じて、マルチビタミンやプロテインパウダーなどを補助的に使用。
ただし、サプリメントだけに頼らず、あくまで基本は
「食事からしっかり栄養を摂る」ことを大切にしています。

メンタルヘルスと食事
試合前の緊張やストレスに備え、消化に良い食事
(例:うどんやおにぎりなど和食中心)を選ぶこともあるそうです。
食事を「楽しむ時間」として捉え、気持ちのリフレッシュにもつなげています。

✔️ 「パフォーマンスアップ」と「ケガ予防」を両立させるためのバランス食
✔️ 練習量や試合スケジュールに応じた栄養戦略
✔️ 水分補給とリカバリー食を欠かさない
✔️ 食事を楽しみ、メンタルケアも重視

アスリートの体を作る睡眠

睡眠の重要性を示したイラスト

リラックスし、緊張した筋肉を緩め、ダメージが蓄積した筋肉細胞を癒し
修復し、更に強く超回復させる事
これを繰り返し積み重ねることで健康的でしなやかな筋肉が手に入ります。
筋肉を大きくするには適切な負荷と、必要な栄養、そして質の良い睡眠が不可欠です。

睡眠中に分泌される成長ホルモンや男性ホルモンの一種テストステロンなどの働きで筋肉の修復
形成が行われます。
また、脳の情報整理や記憶の強化が行われ、学習能力が向上します。
そして健康の維持に最適し、うつ病や不安障害のメンタルリスクを軽減する。
しっかりとした睡眠時間の確保と質の良い眠りが筋肉成長、頭脳発達、精神の安定に繋がります。

筋肉はトレーニングの最中に成長し大きくなるのではありませんね(笑)

睡眠不足の悪影響

睡眠不足は筋肉や頭脳、心の育成だけではなく、様々な場面で悪影響を及ぼします。
睡眠リズムが乱れると、睡眠に関係するホルモン(メラトニン)が著しく減少します
眠りが極端に浅くなり、体温調節、ホルモン分泌が乱れ、身体の疲労回復が困難になります。
さらに睡眠中に行われる、溜まった脳の情報整理も滞り、ストレスが増加します
これらは日中の耐え難い倦怠感に繋がります。

睡眠不足は本人だけでなく、周りの人に悪影響を与えることは科学的に証明されています
不機嫌なイライラした人には近寄りたくないと思うのは当たり前のことです
これがビジネスの現場ならチームの連携や協力に支障が出ます、信頼関係の崩壊になりかねません。

質の良い睡眠の正解とは?

不眠大国日本と言われるほど、子供から大人までしっかり眠れていないのが現状です
日本の都会の夜は明る過ぎるとか、寝る前のスマホ、ストレス、食生活、騒音、寝具、環境など
原因を上げればキリがありません。
正しい睡眠時間も、年齢によって変わります、季節によってもかなり左右され
もっと言えばその週、その日でも、疲れ具合によって変化すると思います。
人によってはショートスリーパーなどと呼ばれる人もいるほど
効果的な睡眠時間は人それぞれと言えます。

何が正解かは日々の睡眠の結果を見るしかないと考えます
世の中に溢れる、睡眠に良いとされる情報を探し、検証するのが正解だと感じます。

※睡眠に役立つ情報 より良く生きるための基礎=睡眠

大坂なおみ睡眠哲学

大坂なおみ選手はトップアスリートとして、睡眠を非常に大切にしています。

睡眠時間の確保
試合やトレーニングで体力を最大限発揮するために、1日8〜9時間の睡眠を心がけています。
質の高い深い眠り(ノンレム睡眠)を確保し、身体の修復と疲労回復を促しています。

睡眠環境
眠る前のスマホやタブレットの使用を減らし
ブルーライトを避けることで、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を促進。
静かで快適な寝室環境(暗く、適温、快適な寝具)を整えることを重視しています。

メンタルケア
試合前の緊張やストレスで睡眠に影響が出ないよう
リラックスできる音楽や瞑想を取り入れることもあります。
深呼吸やストレッチなどでリラックスしてから眠ることを心がけています。

ルーティンの徹底
毎晩同じ時間に寝て、同じ時間に起きるという
生活リズム(体内時計)を整えることを大事にしています。
不規則な生活はパフォーマンスに直結するため
試合期でも極力生活リズムを乱さないよう意識しています。

✔️ しっかり睡眠時間を確保して、心身をリフレッシュ
✔️ ブルーライトや騒音を避け、快適な睡眠環境を整える
✔️ ストレス管理やリラックス方法も大切に
✔️ 生活リズムを一定に保ち、パフォーマンスの安定化につなげる

大坂なおみの筋トレ・トレーニング・活躍の秘訣まとめ

① 圧倒的なフィジカル&パワー
  • 身長180cm超の恵まれた体格と強靭な筋力で、パワフルなサーブとストロークを武器にしています。
  • コートの端から端まで走り切るスピードとフットワークも兼ね備えています。
② 精密な技術と戦術
  • ビッグサーブだけでなく、相手のコートを的確に突くコントロールショット。
  • ストロークで相手を振り回す戦術や、試合中の状況判断の高さも魅力。
③ メンタルの強さ
  • 大舞台での集中力と勝負強さが際立っています。
  • かつてはメンタル面での課題もありましたが
    カウンセラーやコーチと連携し、試合で安定して力を出せるよう改善しています。
④ 食事・睡眠・リカバリーの徹底
  • トレーニングと同じくらい食事・睡眠を大事にし、体調管理を万全にしています。
  • 試合や練習後のリカバリーメニューも欠かさず、疲労をためない工夫をしています。
⑤ 支えてくれるチーム
  • フィジカルトレーナー、コーチ、メンタルコーチ、家族など多方面のサポートを受けています。
  • チームとの信頼関係を大切にし、パフォーマンスを最大限に発揮しています。

✅ 圧倒的なパワーとスピード
✅ 精密な技術と戦術
✅ メンタルの強化と試合での冷静さ
✅ 食事・睡眠・リカバリーを徹底
✅ チーム全体で支える体制

彼女はスポーツ界だけに留まらず、ビジネス、社会貢献、メンタルヘルス、環境問題など
多方面で影響力を持つ存在として活躍しています。
その芯のあるアイデンティティーは個性的でまさに唯一無二。
彼女をリスペクトし、更なる活躍を心から応援したいと思います。

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